現在も愛知県豊田市に本社を置くトヨタ(正式名称:トヨタ自動車株式会社)は、単独ブランドとして自動車の販売台数世界一を誇る老舗自動車メーカーです。また、ダイハツや日野自動車の親会社であり、スバルの筆頭株主でもあります。
トヨタ誕生の歴史は古く、1933年9月に豊田喜一郎によって、豊田自動織機製作所の中に前身となる自動車部が創設され、その後1937年8月に新会社として正式に独立しました。そのため、創設当初から数えればおよそ90年間も続く老舗であり、戦前から戦後まで日本の自動車産業を支えてきたトップ企業としても知られています。
日本企業の時価総額において、2020年3月時点でトヨタは2位以下に倍以上の差を付ける圧倒的1位を誇り、日本のGDPのおよそ10%はトヨタや関連企業によって支えられているとさえ言われるほどです。また、2019年の世界の企業ランキングBEST100においても、日本企業として50位圏内にトヨタだけがランクインするなど、文字通り日本を代表する企業として君臨しています。(※1、2)
※参照元:※1:Yahoo!Japanファイナンス|2020年3月17日18時40分最終更新(https://info.finance.yahoo.co.jp/ranking/?kd=4)
トヨタでは自社工場を始めとして、連結企業や世界規模で数多くのエンジニアが活躍しており、自動車のエンジンや車両に関する設計だけでなく、自動運転システムや燃料電池といった最先端技術におけるスペシャリストの育成も進められています。また、現在はモビリティ企業としての革新が目指されており、社会基盤を支える技術開発が行われていることも重要です。
日本経済を技術力で支えるトヨタでは、エンジニアの価値が重視されており、福利厚生や教育制度にも力が入れられています。例えば、あらかじめ付与されたポイントを自由に使って、自分が希望する補助を受けられる選択型福利厚生「ウェルチョイス」や、ライフワークバランスを考えた休暇制度や支援制度など、注目度の高い有名企業だからこそ実践されている取り組みや制度も少なくありません。
トヨタでは家庭用車両だけでなく、業務車両や福祉車両などに関してもトータルで扱いながら、自社開発の独自システムによって社会全体を包括的に支える、「モビリティサービス・プラットフォーム」が打ち出されています。そのため、所属するエンジニアにも自動車や関連部品の設計開発だけでなく、ITシステムやIoT機器の設計開発など、幅広い分野に関する技術と知識が求められています。
モビリティーカンパニーとしての変革を目指し、MaaSビジネスに適した車両の設計や企画、開発など
大卒以上で、かつ車両開発に一貫して従事した経験や、コア技術領域に携わった経験、さらにコミュニケーション能力や英語力が求められているようです。また、中国語能力を持つ人も歓迎されています。
エンジンなどの動力伝達装置や、自動車用燃料電池、高圧水素タンクなど、パワートレーンに関わる設計開発
電気化学や熱工学といった機械設計エンジニアとしての専門知識はもちろん、複合材料/ガスシールや電気化学といった、それぞれの製品に関連する専門知識を有している人が求められています。
自動運転システムの設計や内外装機能部品のシステム開発、エンジン周辺部品の最適構造開発など、先進技術に関する設計開発
業務内容に応じて、必要とされるスキルや経験が異なるものの、いずれにしても各分野に関連する構造物の設計やモデリング、システム制御や開発といった業務の実務経験があり、即戦力となる人材が重視されています。
トヨタが1997年から製造販売を開始した、世界初となる量産型ハイブリッド専用車です。ガソリンエンジンと電気モーターを融合させた次世代車両として全世界から注目され、その燃費性能は従来の自動車と比べて驚異的なレベルでした。現在はさらに性能が向上しており、世界的なエコカーブームを巻き起こした火付け役ともいえるでしょう。
2005年に誕生した高級日本車ブランドであり、2019年には世界累計1,000万台の販売実績を達成した人気車です。それまでは、高級車といえばベンツやBMWなど外国車が当たり前だった時代に、国産車でありながら圧倒的なラグジュアリー性能を発揮する車として注目を集めました。また、最先端技術を詰め込まれたレクサスはモータースポーツの世界へも参戦し、国内外の大レースで優勝経験を重ねています。
所在地 | 【本社】愛知県豊田市トヨタ町1番地 |
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設立 | 1937年8月28日 |
社員数 | 連結:370,870人(2019年3月時点) |