機械設計エンジニアのセンスとは何か?センスを磨くためにはどうすればいいのか?を調べ、まとめてみました。
機械設計エンジニアにとってのセンスとは、創造力だといわれることがあります。この創造力は、力学や知識とは関係なく、新しいモノを創りだす力のことです。
このセンスは、経験との組合せでどんどん増えるといわれています。そのため、たくさんの図面を書く、失敗例を教材にするなどが、本を読んだり人から聞くよりもセンスを磨く近道です。
素晴らしい図面を書くためのセンスは必要です。
「センスが悪いから勉強しても無駄」と思いがちですが、機械設計エンジニアにとってのセンスは、生まれながらに持っているものではありません。
センスが良いといわれるエンジニアとセンスが悪いと感じているエンジニアとの違いは、「経験」です。
機械設計エンジニアは、頭の中で考えたことを伝え製品化するために図面(製図)を書きます。経験の浅いエンジニアは、図面の書きかたを勉強して、詰め込んだ知識を駆使して設計図面を書きます。
もちろん知識も必要ですが、ここでセンスが不足していると、力学的に考慮不足、コスト度外視、ユーザ要求の不備、使い勝手の悪い設計など、さまざまな問題を含む設計ができあがってしまいます。
つまりセンスが悪いといわれるエンジニアに不足しているのは経験です。センスを磨くには経験を積み重ねることが効果的で、一番の近道です。
機械設計エンジニアとしてのセンスが磨けない、自分にはセンスがないのではないかと考え始めていた人もいるかもしれません。
しかし、センスは持って生まれたものではありません。同じ職場に優秀なエンジニアがいれば、そのスキルを見たり聞いたりして自分のものにする機会もあるでしょう。機械設計のセンスを磨くには機械設計エンジニアとしての経験を積み重ねることが効果的であることはわかっているという人もいると思います。
しかし、機械設計エンジニアとして、勤続年数が長ければ磨かれるはずのセンスを磨けないという場合には、働き方を変える必要があるのかもしれません。
センスを磨くには、経験が必須です。そして同時に必要となる知識やスキルを習得するための段階的な教育も必要です。
しかし、残業が常態化し日々の業務に追われるだけの勤務状態や適切な指導が行われない会社で、どんなに長い時間勤務を続けても、センスやスキルの向上など不可能です。
最近では、派遣社員の教育支援策として、派遣先での就業に必要な知識やスキルを習得するための教育研修が、派遣会社に義務付けられています。そのため、センスを磨くために、派遣の機械設計エンジニアになるという選択肢もあります。