1920年1月に創立されたマツダは、現在も広島県安芸郡に本社を置きながら、乗用車やトラックなどの製造開発を行っている自動車メーカーです。創業100年を超える老舗企業として独自路線を走りながら、全世界レベルでブランド価値や技術力の高さをアピールし続けています。
2010年からは次世代技術として、従来の自動車開発の概念を刷新した「SKYACTIV TECHNOLOGY」を提唱し、世界初となる予混合圧縮着火(HCCI)搭載エンジンの開発に成功するなど、次々に新しい製品や技術を生み出している点も特徴です。
かつてマツダの代名詞でもあったロータリーエンジンは、そもそも「未来のエンジン」として1964年にドイツのNSUが実用化したものですが、それをさらに完成させたのはマツダの技術であり、1970年代以降もロータリーエンジンを採用していた世界的自動車メーカーはマツダのみでした。マツダの技術力と設計開発は、徹底的な技術の研鑽と、チャレンジし続ける情熱によって支えられています。
圧倒的な数の特許に支えられたマツダのロータリーエンジンや、実用化不可能と言われていたHCCIエンジン「SKYACTIV-X」など、マツダには日本だけでなく世界から認められる技術や製品が数多くあり、広島の地を拠点として、熟練したエンジニアのチームワークが次々と新しい「世界初」を生み出し続けています。
マツダでは常に、あらゆる面で「人間中心」の哲学が重視されていることも特徴です。他の自動車メーカー同様に、マツダでも自動運転開発が進められていますが、マツダでは単に「運転を楽にする」のでなく、人が運転を楽しめる「人馬一体」の精神にもとづいた開発が前提とされています。そのため、マツダエンジニアには機械と人をつなぐかけ橋としての力が期待されています。
マツダでは技術や知識を備えているだけでなく、何よりも「人間中心」の哲学を持ちながら、チームの一員として常にチャレンジし続けられる人材が重視されているようです。また、2030年までの全車両への電動化技術搭載を実現できるよう、様々な分野の専門性を有するエンジニアが求められていることもポイントです。
エンジン制御システム及び制御モデル、ハイブリッド自動車の電子制御システムなど、パワートレイン分野に関する設計開発
電気電子・機械工学・熱力学などの各分野に関する専門性と、制御工学に関する大卒相当の知見に加え、メカトロ制御の開発経験が必須となっています。また、その他にも自動車の駆動機関や電動デバイスなどに関する開発経験も歓迎されます。
自動車用電子制御ユニット(ECU)で使用される半導体(マイコン/SoC/ASIC)及び周辺部品や、関連機器・部品の設計開発
半導体デバイスやセンサ、マイコンやFPGAを用いたハードウェアの設計開発経験が必須です。また、プログラミングやソフトウェア開発経験、アナログ/デジタル回路に関する専門知識、品質の評価や検証に用いる計測器の使用経験なども重視されます。
車両安全制御の技術に必要となる、センシングデバイス及びシステムの量産化開発及び関連業務
センシング領域で設計・開発に関する実務経験(機械/電気/ソフトなど領域問わず)が必須です。加えて、レーダーやカメラ、ECU基盤、ソフトウェア実装に関する開発経験があることが推奨されています。
1989年2月にシカゴのモーターショーで発表された、ロータリーエンジン搭載の小型2人乗りスポーツカーです。発売初年から国内で1万台近い販売台数を達成し、翌年には全世界で9万3千台以上の大ヒットを飛ばしました。ライトウェイトスポーツカーの世界的ブームを巻き起こした車種であり、生産台数でギネス記録も獲得しています。
ガソリンエンジンのパフォーマンスと、ディーゼルエンジンの燃費やトルク性能などが融合された、革新的な内燃機関です。マツダが独自開発した燃焼方式「SPCCI」によって2017年に世界で初めて実用化され、加速性能と環境性能の両者を高いレベルで実現している、次世代型ガソリンエンジンとなっています。
所在地 | 【本社】広島県安芸郡府中町新地3-1 |
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設立 | 1920年1月30日 |
社員数 | 単体:23,087人(男性20,900人/女性2,187名) 連結:49,998人 ※2019年3月末時点 |