神奈川県横浜市に本社を構える日産(正式名称:日産自動車)は、1933年に設立された世界的自動車メーカーであり、第二次世界大戦前は日本の十五大財閥の1つ「日産コンツェルン」の一員でもあった老舗企業の1つです。戦後、日産の自動車は高い技術力に裏付けられた走行性や安定性が評判となり、ダットサンやサニー、スカイラインなど数々の名車を生み出しながら、セレブから一般大衆にまで幅広く愛されることとなりました。
1970年代頃には自動車だけでなく、産業用ロボットの設計開発・製造にも着手し、「技術の日産」としてさらに知名度を上げました。
しかし、高い技術力が認められる一方、バブル崩壊後は販売戦略の不振で経営が悪化し、1999年にはフランスの自動車メーカーであるルノーと資本提携をして、ルノー傘下に参入したことも事実です。ですが、その後はルノーを筆頭株主として経営が続けられ、2003年には再び国内シェア第2位まで業績を回復させて復活を遂げています。
古くから日産の自動車は数々の伝説を残し、国内の映画やドラマで大活躍したり、警察車両として採用されたりしただけでなく、バブル期には世界で最も人気のある日本車ブランドとして語られることもありました。なお、倒産寸前だった状態から一転して、2017年には世界販売台数で第1位となり、改めて日産の実力を認めさせました。
日産は「リーフ」など電気自動車を製造販売し、エコカーブームを支えてきた一方、現在でも「GT-R」や「フェアレディZ」といったスポーツカーを新しく設計開発し、多様なニーズに応えていることが特徴です。もちろん、高級車から一般大衆車までラインナップも充実しており、業務車両として日産車を利用している人や企業も少なくありません。その他、海外向け高級車ブランド「INFINITI」なども展開されています。
日産は二酸化炭素排出量を削減し、環境負荷の少ないエコな自動車の開発を進めると同時に、自動運転システムやインフラ整備といった、車を取り巻く環境そのものを発展させる技術の開発も意欲的に行っています。そのため、日産では次々に新しい技術や製品が誕生しており、日産は優秀な機械設計エンジニアにとって非常にチャンスが多く、また働きがいのある企業といえるでしょう。
日産では新車両の設計開発エンジニアや、それを制御する電子機器の設計開発エンジニア、新しい燃料電池やシステムの設計開発エンジニアなど、様々な分野のエンジニアが求められています。また、ダイバーシティ推進企業として英語力やコミュニケーション能力が重視されており、ほとんどの採用条件としてTOEIC最低600点以上といった基準が設けられている点も重要です。
衝突安全、操縦安定性、乗り心地、音振動性能を高いレベルで達成する車体構造及び部品の設計
自動車の車体設計や車体生産技術設計に関して、実務経験を有している即戦力の人材が求められています。
次世代EV用バッテリーやモーターといった、ePTの構造部品開発
車体設計エンジニアやパワートレイン設計エンジニアと連携しながら、次世代電気自動車向けの構造部品の設計を行うため、自動車の構造部品開発の設計経験が必須です。
新型車に搭載される電子システムや電子機器部品、品質・信頼性保証技術の設計・開発
電子システム・電子部品の開発経験に加えて、英語力や車載通信システム、IoT機器に関する専門知識や技術が必要です。
日産の代名詞としても使われるスポーツカーブランドです。かつては「スカイラインGT-R」の名前で販売され、現在は「GT-R」として世界的に販売されています。日産の技術の粋を詰め込んだプレミアム・スーパースポーツカーとして根強い人気を誇っており、また世界各国のモータースポーツのレースでも数々の輝かしい実績を上げています。
2010年から発売されている、電気自動車です。世界市場で販売されており、5年後の2015年には世界販売台数20万台を達成しました。2017年にフルモデルチェンジされ、2019年には大容量バッテリー搭載モデルが誕生するなど、電気自動車としての基本性能を進化させ続けています。
所在地 | 【本社】神奈川県横浜市西区高島1-1-1 |
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設立 | 1933年12月26日 |
社員数 | 22,791名(単独) 138,893名(連結) |