機械を作る機械=工作機械。ものづくりを支える縁の下の力持ちである工作機械エンジニアについて紹介していきます。
工作機械とは、機械をつくる機械といわれることもあるように、金属、木材、石材、樹脂などに、切断や穴あけ、研磨、折り曲げなどの加工をするための機械のこと。
日本の工作機械は世界のトップレベルにあり、McLarenのレースカー用コンポーネントも日本の工作機械が使われています。こうした多様な工作機械の設計・開発を行うのが工作機械エンジニアの仕事です。
工作機械エンジニアの年収は30代で約465万円。企業の規模や、役職によっても変わるようです。
自社で製品を開発・製造・販売する会社に所属している場合には、社内で管理職へとキャリアアップしていくことが一般的。また、工作機械エンジニアとしての技術や経験を活かし、社内の他の部署(企画・開発等)に異動するケースもあります。
必須の資格はありませんが、工作機械エンジニアとして働くには、機械工学の知識や代表的な四力学(機械力学・熱力学・材料力学・流体力学)が必須になります。
さらにCAD利用技術者試験、CAD実務キャリア認定といった機械設計エンジニアの実務に役立つ資格を保有していると有利になることもあります。
エンジニアとしてのスキルを磨きながら現場で働き続けたいと考えていても、社内で管理職などへとキャリアアップしていくことが一般的な企業では、モノづくりとは全く関係のない他の部署に異動するケースもあります。そうなると、築き上げてきた技術的なスキルが無駄になってしまうことも考えられます。
エンジニアとして働きたい人にとって、ものづくりから離れてしまうことほど、やりがいを無くすことはありません。
こうした事態を避けるために、メーカーに属さず、派遣会社に所属して工作機械エンジニアとしてのスキルを磨きながら現場で働き続けるという道もあります。