機械を作る機械=工作機械。ものづくりを支える縁の下の力持ちである工作機械エンジニアについて紹介していきます。
工作機械とは、機械をつくる機械といわれることもあるように、金属、木材、石材、樹脂などに、切断や穴あけ、研磨、折り曲げなどの加工をするための機械のこと。
実際にその機械の一例としてこんな機械があります。
貴社にマッチする試料切断機を38製品から絞り込んで紹介|サンプルカッター大全
日本の工作機械は世界のトップレベルにあり、McLarenのレースカー用コンポーネントも日本の工作機械が使われています。こうした多様な工作機械の設計・開発を行うのが工作機械エンジニアの仕事です。
工作機械エンジニアの年収は30代で約465万円。企業の規模や、役職によっても変わるようです。
自社で製品を開発・製造・販売する会社に所属している場合には、社内で管理職へとキャリアアップしていくことが一般的。また、工作機械エンジニアとしての技術や経験を活かし、社内の他の部署(企画・開発等)に異動するケースもあります。
必須の資格はありませんが、工作機械エンジニアとして働くには、機械工学の知識や代表的な四力学(機械力学・熱力学・材料力学・流体力学)が必須になります。
さらにCAD利用技術者試験、CAD実務キャリア認定といった機械設計エンジニアの実務に役立つ資格を保有していると有利になることもあります。
実際に工作機械の開発や設計に関わる、現場エンジニアたちの声を集めました。生活に直結する収入ややりがい、実際に働いた際に感じるネガティブポイントなどをチェックしましょう。
基本的には残業代で稼いでいくスタイルですが、贅沢をしなければいつの間にか溜まっているレベルです。定年まで働けば、マイホームを手に入れて子供2~3人を大学まで通わせても、老後のたくわえが十分残ると思います。
参照元:https://en-hyouban.com/company/00009378367/kuchikomi/3675562/
会社の利益が上がると、大入り袋が配られることがあり、モチベーションにつながります。ボーナスの額は周りと比べる限りトップクラスだと思います。
参照元:https://en-hyouban.com/company/00002687480/kuchikomi/3257949//
ボーナスはかなり景気の影響を受けますが、高い時は相当の額になります。社長の鶴の一声で、臨時ボーナスが出ることもあります。
参照元:https://en-hyouban.com/company/00005552618/kuchikomi/4490366/
ロボットやAIなど新しい技術を用いていろいろ試みることができるのは魅力的な環境です。提案がうまければ採用される可能性が高いので、新しいことに取り組みたい人にとってはよい環境だと思います。
参照元:https://en-hyouban.com/company/00004268975/kuchikomi/5050731/
産業用のロボットは今とても売れているため、中国市場の自動化が進むと同時にまだ盛り上がると感じています。インバーターなど、エアコンなど一般的に使われている技術は末永く使われる可能性があります。
参照元:https://en-hyouban.com/company/00004268975/kuchikomi/3681213/
システムエンジニア部門の設計については、自由で個人の裁量が多いです。自分なりに仕事を進めたい方には、とても向いている環境です。
参照元:https://en-hyouban.com/company/00004268975/kuchikomi/2984649/
職場内はフラットで、役職や先輩後輩に関係なく言いたいことを言える風潮です。個人の思いつきで色々なことにチャレンジできる環境です。
参照元:https://en-hyouban.com/company/00004268975/kuchikomi/2868159/
職場内の雰囲気は、大きな会社の割に古き良き町工場のような感じです。社員同士関係を深めながら仕事したい方には向いています。
参照元:https://en-hyouban.com/company/00005552618/kuchikomi/4490340/
機密情報の扱いが多いため、いろいろ制約がありますが、この業界であればどこの企業でも同じかなと思います。
参照元:https://en-hyouban.com/company/10090650522/kuchikomi/2749400/
女性の管理職はいなくて、昇進できる雰囲気もないです。育児休暇を取ることもできますが、抱えている業務があるとかなり嫌な雰囲気が伝わってきます。
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会社の全員が高度な技術開発をしているかといえばそうでもなく、地味で根気のある仕事がほとんどです。そのような現状を理解し、やりがいを持てるかどうかが重要ですね。
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休暇中も電話に出なかったり、メールに反応しなかったりすると、仕事ができないやつという烙印を押されます。職場内の先輩が新旅行に行く際、パソコンの携帯を支持されているのを見たときはかなりショックでした。
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働き方改革に伴い残業が禁止になりましたが、実際のところ残業しないと終わらないため困ります。フレックスが導入されましたが、部署ごとに勤怠がバラバラなので連携が取りづらくなりました。
参照元:https://en-hyouban.com/company/00004268975/kuchikomi/4762926/
エンジニアとしてのスキルを磨きながら現場で働き続けたいと考えていても、社内で管理職などへとキャリアアップしていくことが一般的な企業では、モノづくりとは全く関係のない他の部署に異動するケースもあります。そうなると、築き上げてきた技術的なスキルが無駄になってしまうことも考えられます。
エンジニアとして働きたい人にとって、ものづくりから離れてしまうことほど、やりがいを無くすことはありません。
こうした事態を避けるために、メーカーに属さず、派遣会社に所属して工作機械エンジニアとしてのスキルを磨きながら現場で働き続けるという道もあります。