メーカーにはいうまでもなく開発部門があって、そこには機械設計を担当するエンジニアとしてプロパー社員も存在します。
一方、実務レベルで見ると、エンジニアの業務そのものは派遣会社から配属されたエンジニアが担当したり、アウトソーシングする部分も少なくありません。
機械設計エンジニアでもメーカー社員として働くことの主なメリットは以下の3点です。
仮にエンジニアとして同じくらいのスキルとキャリアで、メーカー社員と派遣社員や外注先社員の収入を比較した場合、一般的にはメーカー社員の方が高くなるもの。昇給等でさらに収入を増やすことも可能です。
機械設計エンジニアという業務におけるメーカーは、自動車や家電、精密機械などに象徴されるように、日本を代表するような企業を意味します。一般的には、社会的地位や本人の仕事、待遇面などで安定が得られるとされています。
メーカーの社員のメリットとして見逃せないのが福利厚生や労働環境などの充実ぶり。各種手当てや休暇制度、保険や施設利用など、企業規模による格差が大きく出る部分です。
機械設計エンジニアがメーカー社員として働くことの主なデメリットは以下の3点です。
大きな会社になればなるほど、なかなか個人の希望や意志は通りにくくなります。エンジニアを希望しても、ある程度の実績があっても、別の部署へ異動となったり、ものづくりから少し離れたポジションになってしまうことも考えられます。
上記とも関連しますが、大きな会社になると自分の仕事で成果を上げることだけでなく、人間関係や社内の状況にも気配りする必要があります。
派遣エンジニアならプロジェクトが変われば関わるメンバーも変わりますが、同じ社内だと長期間同じような人間関係になることもあるわけです。
稟議などの社内手続きや人事評価制度など、会社でルールや規定が定められているため、自由度は低めだと考えられます。個人スキルが正当に評価されず、本業以外の事務作業に煩わされるケースも珍しくなさそうです。
メーカーによっては、エンジニアとしての採用は年齢制限をしているケースもあり、メーカーで社員として機械設計エンジニアをやりたいなら、できるわけ若いうちに行動するのがおすすめ。また、将来のキャリアプランとして、生涯エンジニア志向の人よりも、大きな組織でステップアップをしようという人に向いているといえます。
一方、新卒にしろ中途にしろ、日本を代表するメーカーに入社するのはとてもハードルが高いのも事実。その点、派遣エンジニアとして実践経験を積んでおくと、メーカーから見て即戦力の人材であることがわかります。また、派遣のエンジニアとして、そのメーカーへ配属される可能性もあります。派遣会社の中にはメーカーへの転職支援をしてくれる会社も。
そういう意味では、メーカー社員を目指す人でも派遣エンジニアという経験はキャリア上のプラス要因となるでしょう。
機械設計社員としてメーカーで働くことになったら、自社に「協働ロボット」が導入されているかどうかを確認してみましょう。
機械・機器の製造の過程で、人手不足を解消するために存在しているのが、「協働ロボット」です。
もし導入がされていないようであれば、自分が設計した製品を、人手をかけずに世の中に届ける方法として、提案してみてもいいかもしれません。
下記リンクでは、ニーズ別でおすすめの協働ロボットメーカーを紹介しているので、参考にしてみてください。