スバル(株式会社SUBARU)は、レガシィやインプレッサといった世界的に人気の自動車を製造販売している自動車メーカーであり、また2017年に商号変更されるまでは「富士重工株式会社」としても知られていました。
自動車の販売シェアではトヨタや日産に劣るものの、創業1917年と企業としての歴史は古く、第二次世界大戦では日本最大規模の航空機製造会社として、三菱重工や川崎航空機などと並んで数多くの軍用機や航空エンジンの開発を行っていました。しかし、戦後はGHQによって航空機の製造開発が禁止されたため、それまでの技術を転用して自動車のボディやエンジン開発をスタートさせたという歴史があります。
なお、現在のスバルは自動車関連事業だけでなく、改めて航空宇宙開発にも携わっており、数多くの航空機や宇宙関連機器の開発・製造・販売を手がけている点も特徴です。
スバルは一般向け乗用車の展開だけでなく、販売戦略として世界ラリー選手権などにも積極的に参加していた歴史を持ち、モータースポーツの世界でも非常に知名度の高い自動車メーカーです。一時期は三菱のランサーエボリューションと共に、スバル車が2.0Lクラスの競技用車両として表彰台を独占し、スバルエンジニアの技術力は世界的な評価を獲得しています。
日本最大規模の航空機製造会社として創業されたスバルは、現在でも航空宇宙業界において日本を代表する企業として活躍しており、防衛省や海上保安庁、警察・消防、宇宙航空研究開発機構(JAXA)へ多種多様な航空機を提供しています。スバルの航空宇宙開発の技術力と、製品の品質は世界トップクラスとされており、部品製造や構造設計などで数多くの賞を受賞していることも特徴です。
自動車業界や航空宇宙業界で、独自開発の技術や最先端技術の開発を続けているスバルでは、非常に優れたエンジニアが多数在籍しています。車両ボディや航空機の翼に関する設計はもちろん、関連部品や駆動機関、自動運転や無人航空機を実現する制御システムや電子機器など、様々な分野に関する専門知識と技術力を備えた機械設計エンジニアの活躍が期待される企業といえるでしょう。
自動車や航空機の車両や機体、それに関連するシステムや構造部品といった、非常に数多くの分野における機械設計エンジニアが求められています。また、時には他分野と連携しての業務が必要になるため、コミュニケーション能力も重視されています。
自動車の車体や外装、構造などに関する設計・開発業務
樹脂設計や自動車板金設計に関する専門知識を必須条件として、さらに各パーツや分野に応じた実務経験や、チームで活躍する対話力が求められています。
スバル独自の水平対向BOXERエンジンに関して、本体構造や周辺機器など様々な部品・機器の機械設計・先行開発
自動車や二輪車のエンジン設計に関して、3年以上の設計経験を持ち、また「CATIA V5」を使えることが必須条件です。その他、多種多様な部品の設計対象となっており、それぞれに応じた専門知識が求められています。
航空機の構造設計、機構設計、解析、電気・電子設計、艤装設計など
大型旅客機の中央翼といった主力部品から、ドローンやヘリコプターなどの完成品の設計開発まで、様々な製品や段階に対応した機械設計エンジニアが求められています。そのため必須条件としても、大型構造物の設計経験やメカニズム設計経験、ソフトウェアの設計・開発経験など、幅広い分野や業界においての経験が重視されるようです。
スバル自動車の特徴として挙げられるのが、スバル独自の乗用車向け水平対向エンジンです。かつては多くの自動車メーカーで製造されていましたが、構造上の問題や効率性の問題をクリアできず、現在は世界中でスバルとポルシェだけの商品となっています。
戦後初めての国産航空機であり、また日本初の国産ジェット機です。航空自衛隊の練習機として1960年に採用され、改良を重ねられながら2006年まで現役で活躍していました。日本の航空宇宙産業の復活と発展を象徴する、伝説の航空機として知られています。
所在地 | 【本社】東京都渋谷区恵比寿1-20-8 エビススバルビル |
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設立 | 1953年7月(創業1917年5月) |
社員数 | 15,274人(連結合計34,200人)※2019年3月末時点 |